栃本関所跡→二里観音→四里観音避難小屋

栃本の春

久しぶりにロングなので内容も濃く書きます。
我ながら渋いルートです。池袋からレッドアローちちぶ5号でGO!はいいんですが、指定席は満席、同じ車両は少年野球チームに占領され「ぅるせぇ!」

父鉄 お花畑→三峰口は一般観光客でいっぱい。95リットルザックが思い切り車内で浮いております。

駅から西武バスに乗り換え、臨時も出て2台とも大入り満員。しかしながら大輪で雲取な人たちがみんな降りてしまい秩父湖まで行ったのは3名だけ。

さてバス乗り換え50分待ちです。乗り継ぎのうち1名が目黒から始発で帰省したという栃本が地元のおっちゃん。すでに酔っ払っており、バス停そばの酒屋で買ってきたワインを「山に行くならもってけ」としきりに薦めていただきますが「5日分の食料で重量ぎりぎり」という説明を5回ほど繰り返し辞退させていただく。だったら登山口手前の家が同級生だから水をもらってけとのご指示。個人情報までお聞きし丁重に御礼を言う。10時26分ようやく栃本関所跡に到着。おっちゃんアドゥ!

さてウォーミングアップ後車道テクテク、栃本は花で一杯、春真っ盛り。お聞きした同級生宅ですが何軒も同じ苗字のお宅があるので結局わからず。登山口横に普通に水場があったので水道水を捨て入れ替え。

1045、さてやっとこここから十二天尾根に取り付きます。植林帯のやや急な道を進みいつまでたっても尾根に出ないなあ、だれます。一時間ほどで栃本広場とかいう道標まで来てしばらくすると一里観音。ここらにくると東大の演習林だとかで広葉樹の自然林です。芽吹きで樹間が明るいのはいいのですが暑いなあ、夏日です。

1230、白泰山は巻き二里観音・白泰山避難小屋にやってきました。おなかがすいてます。ぺちゃんこにつぶれたおにぎりを眺望の良いのぞき岩の上で食べます。2日後には歩いているであろう雁坂・笠取・将監あたりがよく見えます。しかしまだこの先二里=8kmもあるのかよ!暗くなるなあ〜

この先はアップダウンも結構ある奥秩父らしい原生林を急ぎます。ひいひいあえぎながら1860ピーク手前の昔の林道跡に出ます。平坦で幕営向きのいい場所。水があればなあと思いますがしばらく先に行くと断崖から水が出てます。季節により枯れそうな気はしますが良い場所を見つけました。4里観音までいけないときはここで張ると良いと思います。
ここで初めて人に会いました。夫婦1組を追い越しラストスパートですがなかなかつきません。鞍部にあるはずの小屋には一向着かず何度もピークを上りなおします。しばらくするとなんか煙くさい。焚き火をしてるみたいだ。小屋が近いのでしょう「人煙の近きを感ず」というのはこういうのをいうんだなあ。

1655ようやく小屋に到着。酔っ払いオヂ3名が不器用に焚き火をつついております。中はすでに6名ほどいてゆっくりお休みとはいかないようです。さすがGWです。こんな辺鄙な避難小屋で10名近くも人がいるとは。「詰めるよ」とは言ってくれましたが、天泊することにしました。さっき抜いたご夫婦も到着。やはり外で張るとのこと。酔っ払いヂイさんはさんざん白煙を立たせた挙句に飽きたようで小屋の中に入ってしまいました。中にいた別のグループが焚き火を引き継ぎ私も混ざります。沢屋さんが一名おり焚き火がうまく燃え出します。さすが!星もきれいに出て思いがけず楽しい夜となりました。

2000服は煙くさくなりましたが火の始末をしラジオを聴きならがシェラフに入ります。試合は途中で寝てしまいなんだかわからなかったけど、最後に原が勝利監督インタビューされてたので勝ったんだろうなあ。