8月6日 南岳小屋→大キレット→北穂高岳→涸沢→上高地・・・松本・・・帰京

風力発電の風車の風きり音と19時近くになってからついて10時近くまで大騒ぎしていた八王子のアホ高校山岳部のせいで寝不足ですが3:30に起きてパスタで腹ごしらえ。4:30にはすべて片付け日の出とともに獅子鼻からこれから下る大キレットを今一度確認。切れ落ちてるのも怖いが何より北穂までの登り返しがなんとも・・・。しかしこの程度のカメラだと迫力がぜんぜん伝わりませんな。

難所は早い時間のうちに越えるにしかず。ガレた急斜面を慎重に下りなが〜いハシゴもクリア。しばらくは普通の岩場の稜線です。しばらくすると「Hピーク」とペンキでかかれた岩に到着、一息入れます。長谷川ピークの回り込みですがまあ落ちれば死にます。滝谷のものすごい岩壁が目の前に迫ります。ここで先行者に追いつく。A沢コルの手前の角材は案外軽くクリア。A沢コルで向こうからきた3名と行き違い。ほっと一息、はるか西の雲の上に白山が見えます。長谷川ピークで追いついたおっちゃんと上高地で入浴できる場所の情報交換。岩を落とすのが怖いのでここでおっちゃんともう一人別の人に抜いてもらいます。ガレガレの急斜面をひいこら登ります。何撮ってんだかよくわかりませんが、とにかく急斜面だということを表現したかったんだと思われます。アングルを工夫する余裕すらないようです。

ここからがほんとの核心の飛騨泣きです。危なっかしい急斜面に長い鎖。ちょっとでもバランスを崩すとあっという間に200m下まで行けます。多分死にますが。ガレガレの長いルンゼ。上からオヂさん5人組みがそろりそろりと降りてきます。貰い落石、当たれば死にますので、安全な場所で待機し入れ違います。ステップのついた岩をトラバース、真下にはな〜んにもありません。個人的にはここが怖かったよ。知ってる人は知ってると思いますが私結構高所恐怖症です。特に足元に何もない時の不安感はたまらんです。なんでこんなところに来てるんだろね?ほんとちょっとでも足を踏み外せば死にます。んでとうとうガレ場を超えてひとまず難所は終了。あとは見上げるばかりの北穂山頂目指しひたすら登るだけです。「小屋まで200m」と岩に書いてありますが、コイツはほとんど垂直移動距離です。北穂小屋が真上に見えます。いくつかのハシゴやら鉄杭をよじ登りほうほうの体で北穂小屋到着。大キレット越え成功です。売店カフェラッテを購入。テラスで今越えてきたキレット越しに槍ヶ岳を望みます。思ってたほどの恐怖感はなかったけど達成感は強かった。
いつまでもここにいるわけにはいきません。名残は惜しいが、槍よさらば。また来る日まで。北穂の山頂を踏み一路涸沢に下ります。人はいっぱいいるは、暑いやら、急だわで下りのわりにバテバテ。涸沢山荘上の雪渓で転びそうになりながらなんとか石畳までやってまいりました。
先月に比べだいぶ雪は減ってますがカールにはまだまだたくさんの雪が詰まっております。先は長いのですがヒュッテで昼休み。名物生ビールを飲んで景色を楽しみます。

ここからは横尾→上高地と一気に下り。いつものルートですので内容ははしおります。松本駅であずさの指定を買おうと思いましたが売り切れ。直感で自由席車両まで走ったところ最後の一席げっと。乗車率200%と混み混みでしたがラッキーでした。