8月5日 大天荘→東鎌尾根→槍ヶ岳→南岳小屋

コースだけ書くとあっさりですが、結構なルートでございます。朝一はちょっとばかり雲が出てますが予定通り5時に歩き始めます。大天井ヒュッテまで一気に下りまた昇りなおすとビックリ平です。真下に天上沢。まん前に北鎌尾根を従えた雄大槍ヶ岳の姿が。

西岳まで結構ありますなあ。ヒュッテ西岳で小休止。貴重な水も仕入れます。ここいらの稜線では結構安め。多めに入れてくれたし。ここからはちょっと難所です。長い長い梯子と鎖を繰り返し。急な鞍部を下っては登りしていきます。天気よすぎで顔が火照るというかもう火傷状態で痛い。日焼け止め持ってくればよかったなあ。足元に槍沢・グリーンバンドが鮮やかに見えます。

遠く穂高方向を見やれば北穂山頂に小屋が見える。あそこまで行きたいなあと大キレットへの思いが募ります。途中でニッコウキスゲが斜面に生えておりますのでパチリ。

足元の槍沢ルートがぐっと高度を上げてくると目の前の槍ヶ岳がどんどん大きくなります。

まもなくヒュッテ大槍。ここでコーラを補給した後もうひとがんばりです。殺生ヒュッテを足下に見ながら稜線を外れ槍の穂の下をトラバース。ここらで大渋滞に巻きこまれます。槍ヶ岳山荘前は人だらけ。槍の穂にもいっぱい取り付いています。ザックをおいて頂上を目指しますが渋滞でちっとも進まない。白っぽい点は皆人間です。

何とか40分近くかけて頂上を踏みました。おなじみの祠でございます。

また渋滞に悩まされながら山荘前に到着。穂先の周りを朝日新聞のヘリが旋回しています。明日の新聞は「夏山最盛期」といった記事なんだろうなあ。しっかし槍の穂だけで1時間10分もかかったがまだまだ時間が早い。お昼前です。当初の予定ではここから西鎌→槍平でしたが、南岳まで行けちゃいそうです。ほんとにキレットまで行けそうです。もう行くしかない!午後の雷は怖いが早足で槍ヶ岳の天場を下り飛騨乗越を足早に過ぎ大喰岳・中岳とどんどん駆け抜けます。中岳を下ると雪渓下の水場です。久しぶりの流水。痛い顔を冷たい水に浸し。水をごくごく飲みます。水が最高にうまい!ほんとに山に来てよかったと思う瞬間です。ビールもこの水には適いません。
ここまでくれば南岳まであと一息です。遠く近くの雪渓を見やり、なだらかな南岳頂上を過ぎると足元に南岳山荘。長い道のりでしたが、明日は大キレット。とっとと休むことにします。