奥多摩駅→日原→一石神社→タワ尾根→酉谷避難小屋(稜線北側でツェルト泊)

タワ尾根に行ってきました。地図上は道がありませんが藪もほとんど無く一部を除いて良く踏まれていました。
奥多摩駅に0823着。バスから外を見ますと見覚えのある方々がトイレダッシュ!heppoco隊のお二人です。日原行きの増発バスに乗りましたよ。行き先は一緒か?日原で下車後挨拶。半年振りです。なんと今日はヨコスズ尾根経由で酉谷泊まりとのこと。小屋での再会を約し私は鍾乳洞方面へ参ります。
お馴染み稲村岩
道端の紅葉でもこの色合い
登山口の一石山神社
この階段を登り社務所?の右脇から取り付きます。ここでお父さん1名と挨拶。タワ尾根をつめるようです。結構足が速くどんどん登っていってしまいます。登り口は悪い意味で奥多摩的。尾根先までかなりの急登です。1007m地点まで一気に360m稼ぎます。
不見晴台
ここがタワ尾根の突端のようです。西北西に進路を採ります。
赤ペンで「金袋山を圣てウトウの頭」
一石山の頂上?鍾乳洞傍の燕岩を下から見上げるとまるで一つの石の山に見えるからでしょうか。しかし上に上がるとピークとはいえないような場所。ここからなだらかな尾根道。意外なことに老夫婦とワンコ一匹がいます。結構人がいるなあ。
金袋山付近のミズナラ
人形山・金袋山とあまりピークらしくも無い尾根を進みますがゆったりとした尾根にミズナラやブナの立派な林。新緑の時期もすごくいいんだろうなあ。
タワオネザウルスの頭部化石発見!
ひろーい尾根はどこにトレースがあるかわかりませんがなんとなく高いところ高いところを進みます。二重山稜のような地形ですが、おそらく鍾乳洞の陥没地形。小規模なドリネのようです。だんだんと尾根の幅が狭まり潅木が迫ります。両側からしっかりした山道が乗り越しますが進路はまっすぐ。枯れた篠竹の中にはっきりした踏み後あり。葉の落ちた広葉樹の林の中にアセビの緑が鮮やかです。途中東側の木の間から酉谷の避難小屋が見えました。尾根が狭まって目の前に大岩。左に巻きます。ちょっと足場が悪いがすぐにウトウの頭です。
ウトウの頭部も発見!
裏面は藤原定家の歌
陸奥の卒土の浜なる呼子鳥鳴くなる声はうとう安方
むつのそとのはまなるよぶことりなくなるこへはうたふやすかた」新古今和歌集
善知鳥の伝説と考証はこちら。ピークは潅木をかざして天祖山の石灰の採取地が見えますがほとんど展望なし。ツガだかの針葉樹の木立です。小金沢連嶺の尾根上的な雰囲気。神社で会ったお父さんもここで昼飯。日帰りでこの後大京谷のクビレから孫惣谷に下る予定とか、沢道だしかなりのバリと思われますのでお気をつけてと声をかけました。さて私も行きますか。いきなり木の根っこにギリギリ足がかりを見出すような急な下り。すぐに大きな岩にぶつかります。乗りあがると岩尾根はロープフィックスしないとまず通れなさそう。直登は不可。左右を巻けないか良く見ますが右側はすぐに急斜面。イワカガミの紫色の葉がたくさんあり踏まれた様子なし。残るは左側ですがこちらも急斜面ですがちょっと下の木の枝に赤テ発見。恐る恐る木の根っこをつかみながら下降。岩を回り込むとしっかりした踏み跡あり。すぐに岩の向こうの鞍部に出ることができました。ここが大京谷のクビレのようです。左側に下降点が無いか見ますがコケがついた岩がごろごろしているだけでよくわかりません。お父さん大丈夫だったかな?クビレからすぐに急登。上からがさがさ音がします。クマかと思いましたがさっきのお父さん。クビレに踏み跡が無かったのでまだ先かと思って上まで行ったが違ってたとのこと。戻って下降しなおすそうです。無事を祈る!。最後の急登をつめると1602峰。ここから先はなだらかに枯れた笹の中を進んでまいります。ほどなく…
水源林巡視路に出ます。
滝谷の峰はパス。ここからは巡視路のトラバース。40分ほどで避難小屋着。先着者4名。寝れないことは無いですがいまいちゆっくりできなそうなのでツェルト泊決定、稜線北側に早々に設営してまいります。水場はちゃんと出てましたのでビールを冷やしheppoco隊を待ちます。
無料で泊まれる都民宿舎
んで、待つこと小一時間。やってまいりました。ひとまず乾杯。小屋状況を話すとやはりテントを張るそうです。設営をしに上がった二人が帰って来ると日が傾き小屋前はだいぶ寒くなりました。
一富士二鷹・・・
メシだけ小屋の中というムシのいい了見でいい感じに酔っ払う。時間も気にせずひとしきり飲んで1830すっかり暗くなり寝床に戻る。シカと変な鳥の鳴き声で脅かされますが寒さも感じずよく眠りましたとさ。

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