三俣山荘→三俣蓮華岳→双六岳→双六小屋→鏡平→ワサビ平小屋→新穂高温泉・・・平湯温泉・・・松本・・・長野へ帰省

起きるとなんだか暖かい。曇天の朝は保温効果があるので朝方は暖かいの。残念ながら。テントを片付け4:00早々に出発。真っ暗な中、視界は5〜10mという濃密な霧。約一時間で三俣蓮華岳頂上。明るくたって何も見えないので惜しくはないが山頂が広くてドッチに行ったらいいのかわからない。5分ほどうろうろすると上がってきたのとは別方向から歩いてくる方がおり情報交換し双六方面の道標に何とかたどり着く。明るければ造作ないことですがこういうときは無闇な移動は避けるべきですね。少し下って尾根筋に出て双六への登り開始しばらくすると明るくなってきますが一向霧は晴れません。晴れてれば気持ちのいいお花畑でしょうが今は足元を濡らすだけの草っ原。近くでグェッグェッという聞き覚えのある鳴き声。荒天につきもののライチョウ様のお出ましです。まず若いオスが一羽おり、そこから程ないところでも鳴いているので結構いる模様。写真とろとするとトコトコ逃げるのでうまく撮れず。ここのところの晴天で思い切り動き回れなかったせいかこいつらはやたらと元気がいい。こちらはゲンナリだが。双六の頂上付近ではこの天然記念物ご一家が楽しそうにハイマツの実をついばんでいらっしゃいました。

いよいよ天候が怪しくなり時たまポタッと落ちてまいります。7:00に双六小屋着ですがとうとう降り出しました。
花百の田中しぇんしぇいの揮毫
当初の笠ヶ岳行きをスッパリ諦め下山します。双六から笠分岐までは登り主体。気温は結構高いので暑苦しい。こうなると足早に鏡平までつきぬけ。小池新道をちゃっちゃとおります。林道まで出るとほとんど雨がやみ、ワサビ平小屋でカッパを脱ぎます。

気の重い林道歩き笠新道からどろどろになって下りてくる人たち多数。小池新道はほとんど岩道で土がないのでヨカッタ。
新穂高バス停に11:25着。うぉっと、すでに60人ほどバス停に並んでます。この按配では平湯のごった返しが予想されます。平湯から松本行きバスは15:05と余裕ありますが指定無しの路線バス。乗りっぱぐれは遭難と大差ないため。急ぎ無料のアルペン浴場で汗をざっと流して11:50発のバスに飛び乗ります。30分ほどで平湯着。やはり予想通りの混雑。バスが着くなり松本行きのバス停にリュックをエイヤと置きますがすでに先客が6名。どうなることやら。実家には一日繰り上げたので帰ると電話を入れておく。
バスの到着までは1:40ほど。観光案内所で共同浴場はないかと資料を探すと無料の露天風呂ハケーン。バスターミナルの有料の浴場は混み混みですがこちらは民族資料館兼そば処併設の場所。何故かほとんど人がいません。半分貸しきり状態で存分にお湯につかる。あ〜極楽。流石に只湯はいかんですので志納。それと缶ビールを一本お買い上げ。ふと見ると庭先の池にビッシリとクレソンが生えちょるよ。やわらかそうな葉先を選び生のままいただく。ビアのおつまみ、う〜ん、でりしゃす。温泉街をぶらぶら足湯に使ったりしながら土産選び。有効な時間つぶしでした。
さてバスですが時間になっても来ない。結局平湯始発の増発が2台出てなんとか松本到着。松本からの普通電車は大坂からきたおっちゃん(涸沢1週間以上定着してたそうです。いいなあ)とたのしくおしゃべりしているうちにあっという間に長野にという次第でした。
総括:あの山域で3日間あれだけ好天なら混んでたことを別にすればとても良い山行であったと思うのでした。