殺生ヒュッテ→槍ヶ岳山荘=停滞

槍ヶ岳山荘-今日の寝床

いやというほどの霧と風雨。どうにもなりません。6:00過ぎに起き準備するも外の荒天は一向に変わりません。小屋番さんとNHK長野天気予報を見たり、山話をして時間をつぶします。小屋番さんの奥さんは尾瀬沼ビジターセンターで働いてるそうです。この間の尾瀬行き話で盛り上がります。また昨日僕が「迷うかも」と思った雪渓の辺りで道迷いで逆側を登り滑落した事故(事故の記事)でヒュッテ大槍のご主人が大変だった話などを聞きました。天気がよければ今日は南岳まで行く予定でしたが、絶対にキレット方面はこの天候では無理。10時近くまで様子を見ましたが何も変わりません。せめて槍の穂先の近くまで行くために槍ヶ岳山荘までひとまず移動することにします。
さよならを言ってから登りを開始します。山荘までは小1時間といったところ。途中で下りのオヂ・オヴァパーティー6名にあった以外は誰もいません。荒天のお供雷鳥すらおらん。霧の中の雪田をバックにたくさんのハクサンイチゲが咲いております。今日見た中では唯一のきれいな花でした。で、あっという間に山荘に着きます。僕と同じような境遇で昨日山荘に泊まったカップルが穂先に行くか行かないかでロビーで思案中。ひとまずとっつきまで行くということです。しばらく帰ってこないなあと思ったらこの暴風雨の中上ったそうです。やるなあ。一緒だったらついてったけどなかなかその気になるような天気じゃない。濡れものを乾かし不貞寝・飲酒・ビデオ視聴で時間をつぶします。夕食後談話室に何人かくつろいでおります。ここで話していた2名の方と明日の朝、風が弱ければ穂先まで行くことにしました。寝床に入りましたが、行動時間1時間・一日中ごろごろでは寝れるわけがありません。外の風音を聞きながらつらい夜となりました。同室者は4名。