鷹ノ巣山避難小屋→日陰名栗山→高丸山→千本ツツジ→七ッ石山→雲取山→奥多摩小屋

日陰名栗からの富士山

朝5時すぎにお隣がごそごそしだす。よく12時間近く寝れるなあ、と感心。ところで星はどうしたんだ??単独さんもすでに荷造りしてるのでオイラもおきて寝床の整理と朝飯の用意を始める。お茶飲んだりしてるうちに日の出が近づく。単独さんは夜明け前に出発するのかな。テルモスにお湯とスキットルを持って山頂へ、風はあまり無い。房総半島の向こうから日の出。狭山湖多摩湖がはっきり分かる。海岸線も房総から東京湾、横浜三浦半島までくっきり。多摩川沿いに白い朝もや。ウィスキーのお湯割りウマー!。昨日よりも富士山がくっきり見える。充分堪能した後小屋へ戻る。
七ツ石山
単独さんはもう行ってしまったようだ。オッサン二人組みが出立直前、七ツ石まで行って今日下りるそうだ。一泊して七ツ石か、ある意味時間の贅沢。さて誰もいなくなったし広くなった板間で荷物の整理。食料をまとめると、ん?なんか今回の予定で考えると余裕が1食分位しかないぞ。先日ぼろぼろのカロメはおやつ代わりに食ってしまったので非常食もない。すこし切り詰めようということで、即席味噌汁X2にスライスもちを入れおなかを膨らます。とりあえ1食分がいい加減なメニューのおかげで浮いた。あんまり急いで荷造りするもんじゃないと思った。ぐずぐず荷造りしてたらもう9時である。とっとといこう。鞍部から一気に日陰名栗への急登、山頂は開けて富士山狙いのカメラ屋さんがひとりすでにいる。ちょっと下ってまた鞍部へ結構雪が深いぞ。またもや急登して高丸山。また下って鞍部、もっとつらいどろどろの斜面を急登して千本ツツジ下ってひいひい。正直に尾根道をたどると石尾根もバカにできない、正直きつい。七つ石の上り口から山頂までも結構急だ。山頂にはラジオつけてカップラーメン食ってるおっさん(迷惑!)とピッケル持ってるちょっと大げさな人が。ここでやっぱりお腹が減って我慢できなくなり、奥多摩駅そばの店で買った虎の子のカップお汁粉(小)に熱湯とスライスもち投入し日本茶を飲む。なんだか今回スライスもち大活躍!しゃぶしゃぶ用のもちはコッヘルにくっつかなくて良い。次回からはレギュラー持参とする予定。大分ゆっくりしてもう11:30、ブナ坂までの急な九十九折をジャイアントスラローム状態で駆け下りる。

雲取山
五十人平まであと一息。やっぱり休日だ人が多い、たぶん今日当たりは雲取避難小屋は大混雑では?やはり奥多摩小屋にするかなと迷い、奥多摩小屋前は通過し避難小屋まで行って決めることに。
最後の最後まで尾根筋にこだわり、一切巻かずに直登!ちょっと疲れたがなんとか山頂に13:00すぎ到着。
なんだか雲行きが怪しい。どんどん暗くなり寒くなってきた。避難小屋の中で料理を作ることに。先客一名。さっきは中途半端な食事だったのでちゃんと作る。フリーズドライの納豆パスタ。なんか豪華そうな味噌汁の袋があるので作るとなんと納豆汁。納豆くさいと思われぬようビールと食事を持って外のベンチへ。寒いが致し方ない。外ではうどんをすする中年夫婦。寒い、寒すぎる。我慢すれば別に避難小屋でも泊まれないでもないが、こんな状態で2泊目はちょっと気が重いなあ。顔に当たる微妙に硬い雪の粒を頬に受けながら納豆コンビを平らげ小屋内に戻って荷造りしとっとと奥多摩小屋まで戻ることにした。

奥多摩小屋
雪がちょっと激しくなり巻き道を通らないでまっつぐ石尾根を駆け下り奥多摩小屋の屋根が見えたあたりで急に天気が好転、キラキラ光るダイアモンドダスト様の雪粒の向こうに再度見え始めた富士山が美しい。小屋外にザックを置き水場まで往復。小屋に入ると先着者が2名いる。10月からこっちこの小屋で同宿者は初めてだ。そうこうしていると更に4名到着。今晩は賑やかだ。先着の夫婦は二人ともジャズピアニストだって、後の4人はどういう仲間かよく分からんが男3女1であった。私の寂しい夕食状況を察し、食い物・飲み物を分けてくださった。ありがたや。結局11時近くまで騒いでしまい、明日も日の出登頂予定なのでちょっと不安。小屋番さんがいつのまにか引いてくれた布団でぐっすり眠る。もちろんSIGGのゆたんぽも一緒